


- 愛用のドライヤーはNB1902。「Nobbyはやっぱり丈夫。壊れにくいし、軽いです」と鈴木さん。耐熱性に優れたノズルと、耐久性の高い中空太口コードはハードなサロンワークに最適。業界のスタンダードモデルです。
僕は通信教育で美容師の資格を取ったんです。独立する以前は、地元で2年間働いて、二十歳で東京に出て、約8年間、スタイリストとしてサロンワークをしながら、主にジュニアと呼ばれるアシスタントの教育を担当していました。教えた子は300人くらいかな。コツですか?ざっくり言ったら、その子を信じること。そして覚悟することじゃないでしょうか。いつも「こいつを1人前にしてやる」っていう気持ちでやっていましたね。
もちろん、途中で辞めてしまう子もいます。そして、事前に辞めそうな子がわかるわけでもない。でも僕は、アシスタントが単なる通過点で、そこで辞めたって構わないと思っていました。大切なのは、本人が好きで、こだわれるものを見つけて、楽しめるかどうか。美容をやりつつ他のことにも興味があるなら、それもいろいろ勉強すればいいんです。出るものを潰して小さくまとまるよりは、広がりが合った方が面白いし、やってきたことはセンスや選択肢になっていくでしょう?何をやるにせよ、こだわって好きになって、楽しくやれることが大切。僕の場合はそれが美容の仕事でした。

- アンティークタッチのインテリアは、
赤坂のc:hord(コード)がスタイリング。洋書を麻ひもで結わいたディスプレイなど、いい意味でサロンらしくない小物たちがgrassの世界を描き出しています。
grassをオープンしたのは2009年の11月です。店名は、gがつくものがよかったんです。なんか、カタチが可愛いじゃないですか。そして、地域に根付きたいという想いからgrass。スタッフは4名で、全員、前に一緒に働いていた子たちです。彼らはみんな「人を呼べる人」。美容師は、他人から見てどうなのか?ということが常に問われる職業だと思っていますから、キャラの濃いメンバーを揃えました。
一見「美容院っぽくない」と言われる内装は、赤坂のc:hord(コード)にお願いしています。普通に美容院を作ったら、他の店と似たような雰囲気になってしまったり、周囲になじんで終わってしまうと思ったので、空気感を出すにはインテリアで勝負したいなと思って。僕ももともと、ファッションやアンティークっぽい雰囲気が好きですからね。
オープンしてみると、お客様はクリエイターの方、建築、アパレル関係の方が多かったです。店内がカフェみたいな雰囲気なので「お茶を飲んで帰っていい?」なんて言われたり、犬を連れてくる方もいます。

- 赤を差し色に効かせたシザーケースは、ブラックカラーのNobbyともさりげなくコーディネート。「色のバランスをとるために、使わないのに櫛も入れてるんです」。
美容院はヘアスタイルを作るところではありますが、僕は髪が主役にはしたくないんです。あくまでもその方の生活ありき。そういう点で、ナチュラルスタイルがいいですよね。
じゃあ、髪型を変えたい人に新しさを提案するにはどうすればいいかというと、今はどんなスタイルをやったって新しくはない。だから、世の中の基準ではなく、その方にとって新鮮なものを提案してあげられるかどうかが鍵になります。美しさの基準も、その人が美しいと思えば美しいもの。だからこそ、本人の雰囲気に合わせたイメージを描くことが大切。お客様が伝えたいことを僕らに伝えるにも、言葉には限界がありますからね。僕らはその方が持っている空気感を察する力が必要です。
今後は、お客様が増え、スタッフも増えた結果、彼らが活躍できる環境を新たに作ることができればいいと思っています。「お店作ってくださいよ」と言われれば、それは幸せなこと。スタッフに支えられている分、そんな形でみんなに恩返ししていければ嬉しいです。
Profile 鈴木 雅人(すずき まさと)
池袋を中心に店舗展開するサロンのスタイリストとして8年間活躍。アシスタント研修チームのチーフとして、300人を超す美容師の卵と接してきた経験を持つ。2009年独立し、用賀にgrassをオープン。


Information grass(グラス)
- 〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-16-3
- TEL 03-3708-5060
- http://www.grass-hair.jp
パリのアパルトマンの一室を訪れたような雰囲気のある店内で、ヘアはもちろん、メイク、ネイル、着付け(要予約)など、幅広いビューティーメニューが選べるサロン。終了後はゆっくりとお茶を飲んで帰るゲストも多いそう。リラックスしながら自分をブラッシュアップできる空間です。
