Salon’s Voices サロンの声

elephant lip TATSUさん クリエイティブマネジメント/ ヘアメイク

期待されて当然なのがプロ。それに応えてこそ次に繋がるし、喜びもある

テレビやCM、イベントやPVなど、あらゆる媒体で活躍するTATSUさんは、美と個性を上手に引き出すヘアメイクとして、女性タレントに圧倒的な支持を得ている方。その背景には、生死をさまよう経験と、それを乗り越えた前向きな考え方、ひたむきな努力がありました。

バイクの大事故を機にヘアだけでなくメイクもマスター

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この道に入ったのは19歳のときです。母が美容院をやっていて、僕は幼稚園生のときから店で手伝いをしていたので、本当に自然な流れでしたね。ところが深夜まで練習とバイトが続いた疲れで、バイクで大事故を起こしてしまって。47ヵ所の骨折と300針以上を縫う大けがで、3週間意識のない状態が続きました。入院生活は約2年間です。その時の脊髄損傷の影響で、左半身が不自由となり、今でも左腕は麻痺したままで、肉もつかず、筋肉も落ちていってしまうんです。

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エレファントリップの前身となるAURAの名刺には、TATSUさんが高校時代に描いた絵が。今も初心を忘れないために、いつも携帯しているのだそう。

そんなことがあって、ヘアだけでなくメイクも学び、トータルに美しさを作り出す仕事に携わろうと、メイクの学校に通い始めたのが25歳の時でした。学生をしつつも営業し、雑誌やショーのヘアメイクの仕事をし、プロとしての実践を積んで…。もともと会社設立は考えていたのですが、事故に遭ったことで、自分の技術やベースになる場所を早めに確立し、自分が得たノウハウを後の人たちに教えていこうという気持ちが強くなったんですね。

これまでに多く手掛けてきたのは、女優さんやタレントさんのヘアメイクです。ファッション誌、PV、CM、テレビ番組、映画など、仕事の幅が広がるほど、国内外のいろんな場所に行けるのが楽しかったですね。

「自分好み」を追及しながら他の女性とは被らない個性を演出

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TATSUさんは日本で唯一、ブラシの毛先をカットせずに作られているという竹田ブラシを愛用。「驚くほどスムースな肌ざわり。他のどのブラシもこの質感は出せないと思う」。

女優さんのヘアメイクで心掛けているのは、実は「いかに自分好みにするか」ということ(笑)。そのために、メイクで重視するのは肌作りです。これは昔お世話になったSASHUの影響が大きいですね。撮影に合った顔づくりが大切ですが、主にポイントにするのは目元。僕の場合はちょっとキツめにすることが多いかな。逆にメイクをたれ目風にしたら、ヘアで遊んで全体は華やかに。芸能人の場合は、なんとなく似合っているとか、他の人と一緒じゃダメなんです。

そして、ヘアで重視するのは空気感ですね。特にダウンスタイルの時は、トップにボリュームが出ると顔が小さく見えますから、根本はしっかり立ち上げるようにします。そこで活用しているのがNobbyのコームスタイラーです。ドライヤーとは違って低温のやさしい風なので、地肌にかかっても熱くないし、作りたいヘアスタイルにするための生え際矯正がダントツに楽。ブラシを使わなくても、コームひとつでサラッと上がるので、スタイリングされる方も気持ちいいんじゃないかな。コンパクトで軽いところも、肩や腕に負担がかからないから、僕にとってはかなり安心なんです。

「あのスタイルがよかった」そのひと言が自信と喜びにつながる

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出張に欠かせないのはTESCOMのコンパクトドライヤー。Nobbyの一般向けブランドだが、そのパワー、軽さ、耐久性は業務用製品を手掛けているメーカーならでは。

この仕事をする上で忘れちゃいけないのは、プロに頼むのはどういうことなのか、きちんと理解していることではないでしょうか。みんな特別な場所に出るために、ヘアメイクに顔を預けるのですから、自分でやるのと同じものでは意味がないんです。特に芸能人の場合、ヘアメイクは個性を表現する大きな要素。だからこそ、タレントさんから「あのスタイルが気に入った」「かわいかった」の言葉をもらえると嬉しいですよ。社長やマネージャーが頼みやすいから、という理由ではなく、本人からそう言われるのが最終的には一番強い。そのために、僕たちは技術を身に付け、実践し、経験し、いろんな発想を得たり、時には妄想したりして、できるバリエーションを増やしていく必要があるんだと思います。

ヘアメイクが終わった後の女性の笑顔って本当にキレイですよね。でも、誰かを美しくするために僕たちがやることって、単にヘアメイクだけじゃないんですよ。寒かったら肩にガウンをかけてあげたり、状況に応じてドリンクを出したり、自分が接している間、人が気持ちよく感じる全てをしてあげる。そこから美しさが生まれているような気がします。

Profile TATSU(たつ)

1976年福井県生まれ。資生堂美容学校卒業後、Mod's Hair入社。SASHUを経てメイクアップアーティスト学院へ進学。在学中よりコレクションやファッション誌、アーティストのヘアメイクを担当する。01年に(株)elephant lipの前身となるatelier AURAを設立。現在は(株)elephant lipの代表取締役として、ヘアメイクのみならず、マネジメント業務や、様々なディレクション、プロデュース業まで手掛けている。

TATSUさん 写真

Information 株式会社エレファントリップ

  • 〒150-0035渋谷区鉢山町7-15ライオンズマンション鉢山108号
  • TEL 03-6427-0542

ヘアメイク&スタイリストの派遣と育成、映像制作、グッズの開発・販売を手掛けるクリエイティブプロダクション。TATSUさんを筆頭に、若手ながら実力のあるスタッフがさまざまな媒体で活躍しています。

Kühl(キュール) イメージ写真

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マンツーマンだからこそ実現できる安定した技術と、リラックス&リフレッシュできる環境を備えた隠れ家風サロン。1人1人の髪と個性に向き合うことで、満足度の高いヘアデザインを提供しています。

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